PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 283
 285
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 285

『ねえ・・・抱いてくれるの・・・?いや・・・抱いて!』
何か、執念というオーラが来るような勢いの五人。
じわり、じわりと迫って来て・・・



「じゃ!そういうことで。」
『あーっ!』
脱兎の如く逃げ出す光樹。追う未来たち。
性欲の処理をしているよりも、「男宿」へ戻って考え込むよりも、どこか離れたところで、そう、雑踏の中でもいいから、自分自身で静かに考えられる場所を探して、光樹は一目散に逃げ出した。

…奴隷ズといればセックス、男宿に戻ればケンカ…。
「なんだよ…立花先生…性と暴力の時代は終わったなんて…。」
光樹はボンヤリと商店街をぶらついていた…飲食店から武器屋、オカルト臭漂う意味不明な店までごった返していた。
…その喧騒が全てをかき消してくれる訳もない…『古き良き学園』と『新しい学園』に対する矛盾は募るばかりだった。
光樹は、うつ向き加減な自分に気付き、背を伸ばし…己が道を見定めるかのような瞳で正面を見据える…その先には…。

『メイド喫茶ぬえ』

「またメイドかよっ!」

…無駄にヒラヒラした、メルヘンの住人が光樹を迎える。
「お帰りなさいませ、ご主人様ぁ!」
…って結局入るか、この駄目主人公。
休日という事もあって店内は、萌えを求める漢たちで賑わっていた。
『じゃんけんぴょん!あっち向いて萌え!』
『へんりえったちゃん、七番テーブル…。』
『は…い…ふ〜ふ〜…。』
…萌え〜な空気に包まれ、幾らか癒された光樹の元に…『へんりえったちゃん』とやらが、注文を取りに来る。一番安いレギュラーを頼む、無駄なオプションを頼まなければ、ただちょっと?不思議な喫茶店だ。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す