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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 283

「いや…本当に何でもないんだ…」
「じゃ!なんなの」
光樹は未来がキレ未来寸前だったので素直に言い始める。
「じゃ…未来さん後ろを見て…」「あん?」
未来が後ろを振り向くと、
『未・来・さ・ん!!』
と、どすの効いた声と共に奴隷ズの残り四人衆が未来を睨みつけていた。
未来が抜け駆けした挙句に光樹と同じ宿舎に寝泊まりする事になったのが四人は許せなかったのだ。

光樹にとって未来の存在は嬉しいが、他の四人との衝突は確実…。
「抜け駆け云々…言い出しっぺのアンタが何やってんのよっ!」
「コノ裏切リモノ!ドロボ猫ガァ!?」
もっともな抗議を申し立てる量子と、外人ホステスばりの剣幕で食ってかかるサラ。
しかし未来は咳払いひとつ、しれっと切り返す…。
「何をおっしゃるのかと思ったら…私と理都さんの誘いを断ったのは貴女方の方ではなくって?負け犬の遠吠えにしか聞こえませんことよっ!?」
用心棒、理都がついてるとは言え…四人が悪の巣窟、男宿潜入にビビったのは事実だ。

手放しで褒められた事ではないが…未来は危険を顧みず光樹の元へ向かい、それが報われ臨時メイドとしてひとつ屋根の下を認められたのだ。
責めるに責められず、歯噛みする二人…。
「雪菜っ!羽音っ?アンタ達も何とか…。」
こーいう時、いつもなら真っ先に食ってかかる筈の雪菜は何故か体育座り…何やらブツブツと別世界に旅立っている雪菜を羽音がなだめていた。
「雪菜ぁ?帰って来ぉい!」
「ふふふ…ワイは犬や…負け犬や…練習じゃあ影犬に四人がかりでボロ負けするわ…未来に抜け駆けされるわ…。」
駄目世界を漂う雪菜…。

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