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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 278


剣客、剣百太郎は何事もなかったかのように接する。
厳格な家庭で、なんかややこしい事情の元、幼少の頃より女でありながら男として、武士として育てられた…その態度は威風堂々…。
「おぅ、どうした剣!顔色悪いぞ?」
「何か…お悩み事でも?」
…には程遠かったようだ。
…ちぃ…女狐共め…勘付いたか?…
そりゃもーとっくの昔に…未来も理都も、コイツは最後までとっておこう、という腹づもりだった。
「い…いや何、武士は食わねど高楊枝というが…まぁ何だ…。」
挙動不審この上ない困惑ぶりに失笑を必死で堪える二人。


「剣くんたら…食いしん坊さんですのね?でも『殿方』はそうでありませんと?」
「ホントしょーがねー『野郎』だなぁ?」
あえて男を表す単語を強調する二人。
…ふむ、バレておらんようだな…
バレてます。
「…腹が減っては戦は出来ぬ…とも申すゆえ…ハハハ…。」
本気でバレてないと、安心しきった表情の百太郎が…不憫にさえ思えてきた二人だった。
「では、失礼するでござる。」

「…しばらくは泳がせてあげましょう…。」
「…夜は先生のオスミ付きだしな…?」
先輩メイドの呼ぶ声がする、今は一先ず良い子でいよう。

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