香港国際学園〜第二部〜 276
「ただしなのヨ?」
「え?何?」
びょんっ!…ぎりぎりぎりっ!…
「ふにゅうっ?首がっ!首がもげるうっ?」
悲痛な叫びと共に、六基の『有線』浮遊砲に引きずり回される華奈美。
「ただし有効半径10m…ひゃひゃひゃ!調子に乗ると危ないのヨ!」
「やめてとめて助けてぇぇぇっ?」
西部劇の『引き回しの刑』状態な華奈美…。
「たすけてぇ〜…。」
…クスクス…りとを怒らせた罪はA級戦犯なのヨ!…ゴキジェットの三倍返しなのヨ!…
『…畜生…いつか殺してやる…!』
心に誓う華奈美だった…。
その頃、光樹は…?
ガギガゴガギガゴ音を立てながらみことの棍をなんとか防いでいたものの攻撃の糸口が掴めないでいた
「ほらほらどうした。防いでばっかりじゃ勝ち目なんて永遠に見えてこないぞ!!」
ブンブンと棍を振る音と槍で棍を防ぐ音が続く
「(このままじゃ押し負ける・・・リーチが同じじゃ勝ち目が・・・)」
そこまで考え光樹が目を見開いた
「おっ・・・」
「リーチが同じで勝ち目が無いなら武器を変えて勝路を開く!!」
棍を受け止めた槍が一瞬で双剣に変化する
「あぁぁぁ!!」
双剣をクロスさせ棍を斬り折ると間発いれずみことの腹部に拳を叩き込んだ