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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 275

相手は完全に動きを止めている…影汰はしゃがみ撃ちの姿勢を取った。
肩付け握りは強く、かつトリガーは最低限の張力で…姿勢と呼吸を整え…荒の体の正中線に照準を定め…撃つ!
…どうんっ…7.62mm弾の反動を『おこる』ことなく柔軟に受け流す。僅かに銃口は跳ね上がったが、自然と元の位置に戻る…。
照準の先には杖に手をかけた荒、その足元には両断された銃弾が叩き落とされていた。
「少しはわかってきたな?何度も言わすな、上手いの関係ない。
基本の構え出来てれば技術は要らない。」
相変わらずぶっきらぼうな荒。

射撃技術自体、最低限出来ていればよい。能力によるサポートなぞ軽い後押しに過ぎないのだ。
「あとは…体で覚えて貰うね…。」
照準線から荒が消えた。
…ごっ…
衝撃が影汰の側頭部を打ち抜く。激しく脳を揺さぶられながらも、再び構えを取る。
今までは照準すらままならなかった相手が、どうにか視界に捉える事が出来、そして背後を取られる回数も減っていた。格段の進歩だった。
「ふむ、叩けば叩くだけマシになってくな。」
荒の杖が胃袋を突く…嘔吐する影汰だったが、構えを崩さず野獣の瞳で睨み返す…。




…その頃華奈美は…
「ふむ、ツンデレちゃん(華奈美)…慣れるまでは有線にしてみるのヨ。」
りとはインカム型ユニットの端子に、華奈美の浮遊砲を接続した。
収納状態では丁度ツインテールの下で、コンパクトにまとまる。
「補助輪…みたいな感じ?」
うって変わって、自在に操作出来た。
「パワー、反応速度共に無線式の比ではないのヨ!」
そもそも、元々MSのジェネレーター直結、細かい精神感応の必要のない、りとと比較しての話だが、それを差し引いても華奈美はかなり自在に操っていた…。
「なによっ!最初から…。」

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