香港国際学園〜第二部〜 274
そう笑いながら言い放つと影太に向かいあぐらをかき座る
「もう立ってる労力も無駄アルよ、勝手に攻撃してきていいアル。当たればいいアルけどナ」
そう言い更に笑う
そんな屈辱に影汰は唇を噛み締めるしかなかった。
『悔しい…』
荒にそこまで馬鹿にされ、その一言が影汰の心を埋め尽くす。
しかし荒に指摘された事もまた事実である。
まさに能力を封じられた今の影汰は銃の初心者と変わらなかった。
『これじゃ銃の初心者と変わらないじゃないか……』
その時、影汰にある考えが浮かぶ。
『銃の初心者…そうか僕は初心者に立ち戻ったんだ…なら初心者がやるべき事はただ一つ!』
影汰は銃の扱いや銃の基本動作を始めた。
遠回りになるが今の自分には必要と判断したのだ。
影汰に迷いはなかった…