PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 271
 273
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 273

「よっと」
みことの掛け声と共に手に長い棒『棍』が現れる
ブンッブンッと棍が空を斬る音を響かせ、中国拳法よろしく演武をすると光樹に向かい手を軽く動かし『かかって来い』と合図を送った
「わかりました!!行きます!!」
シャキッと立ち上がると槍を具現化してみことに挑みかかる
数合打ち合うとみことの棍捌きに光樹が圧され始める
「せい!!」
掛け声と共に光樹の槍を上段に弾くと棍を回し光樹のミゾオチを衝き弾き飛ばした

「ゴホッ!!」
咳き込みながら起き上がる光樹
その眼前にみことの棍が突き付けられる
「こりゃこりゃ光樹君、君が僕に真っ向勝負を挑んでどうする。槍と棍じゃリーチがほぼ同じ、なれば勝負を決めるのは使用者同士の腕次第。さてさて、そこで君がとるべき最高の方法はなんでしょうか?」
みことの問掛けに光樹が眉間にしわを寄せ考える
「ま、わからないだったら実戦の中から学ぶしかないさ。かかって来なさい」
「・・・はい」
そう言うと槍を構えた



「遅い、鈍い、弱い、当たらない、使えない」
肩、肘、膝、額、腹に荒の杖術が叩きこまれる
能力を封じられた影太に向かい容赦ない攻撃を浴びせかける荒
そこには一片の躊躇も感じられない
「まったく・・・能力封じられただけでこれだけ弱くなるなんて、ある意味本当に信じられないアルヨ」
そう言うと口にくわえたままのキセルを吸う
「これがこんな仕込み杖じゃなく刀だったら死んでるアルヨ?」
荒の言葉にただ奥歯を噛む影太
「ハハ・・・一丁前に悔しがってるアルか?言っとくアルが悔しいと言うのは勝ち目があって初めて持つ感情アルよ?」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す