香港国際学園〜第二部〜 28
「・・・え〜と、いつから分かってました?」
一番前にいた光樹が流や理都たちの下敷になりながら理人に聞く。
「初めから。なにも聞こえなかったろ?」
「・・・・お陰さまで。」
「だったら、さっさと宿舎に帰れ!」
「は〜い」
理人の一喝で皆は渋々宿舎に帰って行った。
光樹は宿舎に行く間、考え事をしてた。
『最後の立花先生と刀機ちゃんの話し合いてなんだろう。
なんか、先生と生徒と言うより、同級生同士の様な感じだった。
そういえばスタジアムでの刀機ちゃんと警備員もそんな感じだった様な気がする。
なんか、刀機ちゃんて不思議な感じの女の子だなぁ。』
それは個人差はあれ、クラス全員思っていたが、最後は光樹らしく、
『でも何時かは「真奈美」と言える関係になりたいな〜』と思っていた。