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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 263

「変わらないわよ、あの二人は」
華奈美は刀機に向かって応える。さらに
「不器用で一つの事にしか夢中にならないが、みんなの為なら損な役割も進んで買って出るしっかり者の影汰君、
妄想ばかりで一見頼りなく優柔不断だが、みんな期待に応えて必ず結果を残す本当は力強い光樹君」
刀機は華奈美が意外と冷静にかつ好意的に二人を見ていたのに驚いた。
「本当にあの二人は良いコンビよ、まさに名前の如く『光と影』ね」
華奈美が言った『光と影』に刀機も頷く、そして
「確かに、『光と影』は片方が無いともう片方も存在意義がないからな」
華奈美も刀機の言葉に頷いた。


音に聞こえる妄想番長…ツッコミ所満載(女装とか)の萌え番長…誰が呼んだか『1-Aの光と影』。
「…言い得て妙だが、知名度が上がるという事は同時に危険度も跳ね上がる事を意味する。」腕組みする刀機。
「二人の最近の活躍…功名心に駆られた連中には、絶好の的だな…。」
「不良にでも絡まれてなきゃ良いけどね…?」
心配そうな華奈美。
男宿の夜…各クラスの不良グループだけではない、腕自慢の猛者共が散歩がてら跳梁している。
「…まぁ大丈夫だろう…奴らもそれ程バカではあるまい?」
だらしなく足を崩す刀機。

「そーね、ヘンにいっぱしのタフガイ気取って夜歩きしなけりゃ…てゆーか真奈美!女の子がアグラかかない!」
華奈美の女の子講座が始まった。

…その頃、男宿敷地内…
前述したが…そんな場所に一歩踏み込めば、うっかり迷い込んだ部外者でさえも…。
不良共に囲まれた女生徒二人…。
「あんだコイツら?」
一人は紅い髪に褐色の肌、やや筋肉質な体躯を学生服に包んだ野生的な少女。
「知能指数はアマゾネスさんと、どっこいとお見受けしますわ?」
対照的な、夜風になびく黒髪に透き通るような白い肌の大和撫子。

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