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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 261

大見得は何処へやら…大男は気取られぬ様、脇差に手をかけていた…百太郎は気付いた風もなく、無防備な背を晒している…。

「後ろ後ろぉ〜っ!」
窓から乗り出し叫ぶ光樹…だがその声も喧騒に掻き消され、彼の耳には届かない様だ…。
「ど〜しよ?」
情けない顔で影汰を振り向く。
…ちきちき…
64式ライフルの照準をクリック修正する影汰がいた。
「本当、キミおいしいイベントには積極的だよね。」
「性分ですから。」

今まさに、百太郎が卑怯討ちに見舞われようとしていた(更に影汰が狙撃しようとしていた)その時…。


「卑怯討ちとは…貴様、男に非ず…。」と、百太郎。
『この小僧…背中に目があるとでも?ええい構わん!』
反撃のそぶりを見せぬ百太郎に構わず突きかかる…。
…しゅ…
「?」
「皮一枚で繋がっている内に…保健委員を叩き起こすことだ…」
何が起きたのか?大男の歩みがおぼつかなくなる。
大男は…その様子を見守っていた光樹達も…何が起きたのか判らずキョトン…となる。
「な…何を…?」
大男が異変に気付く…袴の股間が横一文字に裂け、続いて褌…そして…毛むくじゃらの股ぐらに、皮一枚でブラ下がる男性器…。

「また…つまらぬモノを斬ってしまった…。」
…切口が鮮やかなお陰で処置が早ければ大丈夫だろう。見物していた不良達が、泣き叫ぶ大男を、笑いながら抱え起こし、ヤミ保健委員の所に引きずってゆく…日常茶飯事らしい。

光樹も影汰も、ただ呆気に取られていた。
「…先生も…とんでもない所に入れてくれたもんだ…。」
肩をすくめながら窓を閉める光樹。
「今の人達みたいの相手に腕試ししろ…とか?」
影汰が冗談交じりにぼやく。
「まさかね…何か疲れた。」
光樹は、さっさと床につき、数秒と経たず寝息を立て始めた。

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