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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 255

「メチャメチャ疲れた・・・」
光樹の言葉に他の二人がうなづく
「修行嫌ンなった?」
だがみことの問いには三人とも頭を横に振った
「あの黒眼鏡を倒すまでは・・・」
「あのよく分からないヤツ全部ぶっ壊すまでは・・・」
「刀機さんを守れるようになるまでは・・・」
三人同時に呟いた
「うんうん、わかった。じゃまた明日もやるからやる気があるならまた来なさいな」
そう言い残しみことと九龍は体育館から出て行った

二人を見送った後・・・
他の二人が床に沈むのと反対に、動こうとする影汰。
ただし、体は九龍の扱きに疲れ果てたのか、足を片方出しても、震えが止まらない。

『どうした、僕の体?動いてよ!動かないと、やられたままで止まってしまうよ!
・・・ねえ、動いて!』

端から見るからには、ショタコンのお姉様達が見ると悶死しそうなくらいに、必死で頑張ろうとしている。

光樹も、そんな姿を見て一瞬萌えかけたが、華奈美の鉄拳でのツッコミが容赦なく入る。
「こら、あんたも同性に萌えている場合か!そんな暇があるんなら見習いなさいよ!」

元々が非力、能力者としてはともかく、彼自身戦いには不向きな部類…中等部の頃は常に理都の影に隠れ、逃げ回っていたという影汰。
しかし、その瞳に宿る炎は愛ゆえに…だけでは片付かない闘争心の輝きを帯びていた。
「影汰くん…今日はこのへんにしとこう…確かに悔しいかもしれない、私だってそう…でも。」
今までに見せた事のない、健やかな表情の華奈美。
「明日また来いって…言われたよね。今は身体を休めて、万全の状態で立ち向かってこそ…意味があるんじゃないかな…?」
華奈美の笑顔に、影汰の殺気が解ける。

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