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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 239

照れた様な、拗ねた様な、微妙な鷹獅アニィだった。気を利かせ、話を逸らす影汰。
「それにしても…特別メニューって。」
「あぁ、祝日だからとか…事あるごとに今泉自ら腕を振るうんだ…無免許フグ料理とかな…つーか諦めろ。」
遠い目をする鷹獅…見た目ごく普通の焼鮭定食だが…。
「これ…今泉先生が作ったんですよね…。」
心なしか、影汰の顔は青ざめている。
全員が全員、最後の晩餐的な表情で席に付くとやたらハイテンションな今泉がいた。
「ろ・ろ・ろしあーん…るーれっと!この中に一つだけ…。」

「ひとつだけ・・・?」
「いや、冗談じゃねえ。あの中には、常軌を逸した物が入っていそうだ・・・。」
「だな〜。」
と、いう生徒達の呟きも「シャラーップ!」という言葉で遮る今泉。

さて・・・、中には・・・?

皆が注目する中、今泉はどこからか持ち出した太鼓を取り出し、ドラミングをした・・・。

止まる。

「喜びなさい!中には○○が入っています!これを3錠ほどまとめていれたから、飲んだ人には素敵な時間を過ごしてもらいましょう!
た・だ・し・・・、拒否は厳禁ね♪」

内容を隠した発表に、皆が一斉にツッコミを入れたくなった・・・。

「うわぁ〜引っ張るよなぁ〜。」
「食べ終わってからでないと教えねぇパターンだ…。」
「ぼ…僕お腹イタイです…。」
…筋金入りの悪党共が本気で怯えている。
…くすん…うるうる…
「食べて…くれないの?…先生…泣いちゃうかも…くすん?」
両の拳を口許にあて、上目遣いで野郎共相手に瞳を潤ませる今泉先生。
「食べないの?」
…ぞく…
殺意溢れる萌えポーズ。
…殺す気だ…食べなきゃ間違いなく殺される…。
『姿勢を正してぇ(しゃき)!合掌(ぱん)!いただきますっ(がつがつがつ)!』

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