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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 228


審判員から正規の勝敗…無論、1−Aの勝利として発表されたが…。
『きゃあぁぁ!天地くぅん!』
『よくやった!よくやったぁ!』
『天地ぃ〜!根性見届けたぞぉ〜!』
…称賛…喝采…その大半は、強豪相手に善戦した神樹天地に対するもの…光樹への露骨なブーイングこそ治まったものの、勝者である筈の彼をないがしろにする空気が漂っていた。
「僕は…僕達は本当に勝った…のか?」
光樹の呟きに応える者はいない…。
「…行きましょう…光樹くん…。」
光樹と同じく満身創痍の影汰が肩を貸した…。

控室に向かう廊下の途中、着物を着た黒髪が美しい長身の青年が壁に寄りかかり手を叩いていた
「よ〜やった。光樹」
影太の肩を借りている光樹が青年に視線を向け、そしてうなだれるように視線をはずした
「何方かは知りませんが慰めはいいですよ」
力無く笑う光樹
その瞬間、青年が頭を叩いた
「馬鹿野郎、あんなみてくれだけにこだわるようなアホな奴らは無視しろ無視!!お前達は全力で戦ったんだそれでいいじゃないか、なぁ?」
そう言うと光樹の笑いながら頭をワシャワシャと乱暴になでた
「それに『評価』ってのは本当に『わかって欲しい奴』にわかって貰えればいいんだよ」

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