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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 224


外野の思惑が錯綜する中、二人は動かず相手の動きを見ていた。

光樹は天地の思惑を謀りかねていたが、自分の身体の調子は悟っていた。
相手の攻撃を一発食らっただけで倒れて負けてしまう。
さらに具現化した槍を振り回す体力もあまり残されていない。
光樹はタイミングを計って一発で決めるしかなかった。
天地もまた自分の能力を最大限に行かせる方法を考えていた。

こうして始まった延長戦、先に動きだしたのは天地の方だった。


「参るっ!」
槍の間合いを一気に詰める様な天地の鋭い突き…剣先を槍で捌くが…。
「お…重いっ!?」
天地の剣技か能力によるものか、或いは木刀そのモノ普通ではないのか…。払いきれなかった剣先が光樹の小手を掠め、電撃の様な鈍痛が走った。
…いってぇ〜?…
防御の崩れた光樹に対し、大上段から打ち下ろす天地。
「ちぇすとぉっ!」
「ひぃ?」
光樹は恥も外面もなく、転げるように躱す。
…ずごーん!…
天地鳴動、神の雷…スタジアムの石畳をも砕く一撃。
…こんなん食らったら…判定も何も…

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