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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 221


…今か今かと試合再開を待ち、沸き立つスタジアム。
「僕がお飾りでない事を、この戦い…この舞台で証明してみせる!」
大見栄を切る天地に、浅はかな女生徒らの黄色い喚声が上がるが彼の眼中にはない。
…能力者の家系に生まれた彼にとって、自身もまた能力者である事は重荷だった。特に特別科に通う姉、葉月とは埋め様のない確執がある。
能力の優劣で差別する考えを否定する天地だが、弱者の卓説を聞き入れる程、世の中は甘くない。だからこそ、勝って自らの理想を示す…彼の言葉には重みが含まれていた。


気圧される光樹だったが、負けるもんかと切り返す。
「いいだろう!神樹天地くん!君の信念確かに受け取った!君の様な素敵な『女性』と戦える事を誇りに思う!持てる力の全てを持って正々堂々…あれ?」
…何やら、周りからの視線が冷たい…相対した天地も何やら苦笑いしている…。
「なんか…変な事、言っちゃった?」
「あは、気にしてないよ…よく間違われるんだ…。」
場内にブーイングの嵐が吹き荒れる。

『帰れ変態野郎!』
『男同士でどんな妄想してんのよっ!』
『きーちーく!きーちーく!』


…ああ…男の子…だったんだ…あうぅっ馬鹿!…神様の馬鹿ぁ!なんか色々と馬鹿あぁ…
それらしい台詞をキメたつもりがやっちまった感に苛まれ、どんよりモードで頭を抱える光樹…ごめんなさい…と天地に謝罪する。
「面白い人だなぁ、桜川くんは!」
当の本人、全く意に介さず。しかし…


…1−Cベンチは、正に嵐…
「うらあぁっ!ブッ壊したらぁ!(総長)」
「うふふふふ…臓物…臓物…臓物…!(魔女)」
「・・・!(サーティーン)」
光樹の暴言?に怒り狂う一発キャラ軍団と天地ファンクラブ。

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