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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 219

刀機の目が光樹に向いた時、光樹は先程の波乗りの疲労で、下を向いていた。
未来が横に座り、疲労で倒れかけた光樹を介抱している。

・・・見せてもらおうか、桜川光樹が、あ奴に匹敵するカリスマになれるかどうかを・・・

軽く笑う刀機。
そして、一呼吸置いて言う。
「光樹、お前の出番だ。あ奴に一騎打ちで勝ってこい!」
突如指名された事に驚く光樹。
「ええっ!何で僕が?」
光樹は驚いていた。頭の中では、てっきり他の人か、刀機自身が向かうと思っていたので、予想外の回答だったのだ。
そんな光樹を庇うように、未来は刀機に訴える。

「無理です、今の光樹をまた戦わせるなんて」 未来は、光樹を抱きしめながら強い眼差しを刀機にむけた。 それは子犬を守る母犬のように必死な眼差し。 その未来を制したのは、未来の腕に抱かれていた光樹であった。

「大丈夫…です…行きます…」
光樹はまともに動けない身体を鞭打つ様に動き出す。
『だって刀機さん直々のご指名だもん、男!光樹ここで行かずに男と呼べるか!』
とちょっと邪な思いをいだきながらもクラスメイトの為に光樹は舞台に立った。
その姿は傷だらけながらも天地と負けず劣らずのカリスマ性を持っていた。

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