香港国際学園〜第二部〜 216
『ええぇーっ!!!』
A組からはブーイング、C組からもブーイング。
覆されたかと言っても、用務員さん(やなく)の権限だけでは、納得しがたい所もあるだろう。
しかしまあ無理もない。
ここは香港国際学園、社会とは少し違う、能力者の集う所。
だけど学校たる一般のルールもあったりする。
そう、何もかもが自由だと、以前のように暴徒化になってもおかしくない。ここの理事長の主姫と校長の才英は、苦々しく思っている教頭の意見を説得して、スタジアムで解決しようとした。
だけど、備品を壊してはいけないのはどこだって同じ。
そうやって妥協出来る所は妥協し、ルールで何とか出来る所は、なるべく緩めに作るのだ。
それはさておき・・・
ともかく代表戦の為に、各クラスとも一人づつ出すことになった・・・。
A組陣営・・・
まだ落ち込んでいる流を横目で見ながら、リーダーの刀機は候補者を探している。