香港国際学園〜第二部〜 215
その時、スタジアムのスピーカーから放送が流れた。
『たたいまのC組の攻撃に対して実行委員会の審議が入りました、それまで暫くお待ち下さい』
実行委員会が審議に入るのは稀であり、審議に入った事でC組に対して何らかのペナルティーがかせられるのは確実だった。
焦点はペナルティーがこの試合で下りリスタートするのか、試合は成立して次の試合に下るのかにかかっていた。
…ざわざわざわ…
…器物破損はどうかと…
…古いスプリンクラー…これは放置されていた物ですから大目に…
…それよっかさ〜、ノリでいーと思うよん?ここは僕が用務員の権限で…
…おいコラあんた…
…ぴんぽんぱんぽーん…
『あーテステス、審議の結果発表しまぁす!』
ヤケにハイテンションな審判員?の放送。
『いくら試合だからって学校の備品壊しちゃいけないよねっ?』
「あうぅ…。」←流
「・・・(汗)。」←サーティーン
『まぁそのへんは喧嘩両成敗!2人共、後で反省文!』
しょぼ〜んとした2人をよそにハイテンションな審判員?が続ける。
『何か色々と…グダグタな展開を打破する為…代表者同士の一騎打ちぃ!』
…あまりの無茶苦茶な提案に騒然となるスタジアム…。