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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 209

そんな光樹の悩みを吹き飛ばす事が起きつつあった。逃げ惑う大地が空飛ぶ貞子、魔女(山田さん)を連れたまま 自陣の人質ゾーンにいる天地目掛け走り始めていた。
「このサイコちゃんを止めれるんはあいつだけなんやー」悲痛な叫びをあげながら、加速能力をさらに加速させる大地、 「もう照れ屋さん、恥ずかしがって逃げるなんて。」と箒の上で萌えなポーズを作る山田さん、その姿はサイコ時より さらに周りに恐怖を与えていた。

…いっぺんに言うなよぉ!…という怒りを堪えつつ、光樹は瞬時に判断した。
「よし、僕は流の作戦で羽音救出に向かう!雪菜は大地の方を頼む!」
「わかった…気をつけて!」
雪菜は手持ちの武器…残弾少ないショットガンその他…を確認して1−A陣地に戻る。
そして再び流から通信。
『光樹、お前の真下に古い水道管が通ってる!そいつを使え!』
こんな事も有ろうかと、ボトルの水を使い切った時の用心で調べておいたのだ…流は水道管の辺りに手を当てる。光樹もサーフボードを具現化させた…。


・・・初めは、地下の管に響く、水滴の落ちる音が聞こえただけだった。
それが徐々に拡大して、水量を増し、激流に変わって行くのが、耳のいい光樹だけでなく、スタジアムにいた全員に聞こえるまで、数秒もかからない・・・。

床に手を付け、祈るように目を閉じる流。

C組陣営は油断していたのか、それとも魔女の行動に呆気に取られていたのか、流の行動に気がついていなかった・・・。


大気が震え出す。

そして・・・、スタジアムの床が鈍い音を伴い、亀裂を立てて行く。


異変にいち早く気付いたのは、総長。

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