香港国際学園〜第二部〜 21
「でもそのスイッチを押すと体内に有る時限水素爆弾が発動して全ての学園施設が破壊するのヨ。」
「で、押してから何分後に爆発するんだ。」
「三秒後なのヨ。」
「わかった、三秒だな。」
理人と刹那はスイッチを押してその三秒で爆弾を止める自信があった。
そして押そうとしたその時既にスイッチが押されてた。
押したのは光樹だった。
「やっぱりおかしいし、くだらないよ。
僕は違うやり方があると思うし『私闘』そのものを認めない!」
「・・・・!!馬鹿やろう!!刹那、コイツを連れて下がれ!!」
「くそぉ!!何て事しやがんだ!!」
刹那が光樹の襟首を掴んで離れる。
1・・・・
「南無三!」
理人の蹴りでメイドロボがドームの天井を突き破る。
2・・・・
理人の両手の指が全て光り、掲げた瞬間・・・・
「神船昇龍弾・十連!!」
十匹の昇龍がメイドロボを空高く突き上げていく。
3・・・・
その瞬間、学園を光が包んだ・・・・。
「・・・・・・助かったのですか?」
「・・・・みたいだな」
未来の呟きに流が答えた。
「死ぬかと思ったさぁ」
ひじりは相変わらずのマイペースだ。
「・・・・・・・」
「カッ!!くそガキ、理人がどうにかしなかったら、この学園がどうなったか分かってんだろうな!?」
胸元を掴み、光樹を壁に押し付けて刹那は詰め寄った。
「お前の好きな刀機も、クラスメイトも、学園中の人間が死ぬところだったんだぞ!!!それを分かってて、押したんだろうな!!返答しだいじゃ、俺様が直々に・・・・」
右拳を振り上げた、その時、その拳を刀機が止めた。
「刹那、離してやれ」
「・・・・チッ!」
「刀機さん・・・・」
光樹が刀機を見て、安心した顔をした瞬間、強烈なビンタが光樹の右頬を見舞われた。