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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 20


「くだらないか。確かにくだらない。けど、この私闘システムは必要だからあるんだ」
「何処が必要なんですか!?先生!」
「・・・・俺とそこにいる刹那は四年前までこの学園の生徒だった。そして、俺たちが二年生の頃、この学園は凄惨な戦場だった」
「戦場・・・・?」
「・・・・掟も禁忌もない、そんな戦場にさせないために私闘システムはある。くだらなくても、あの頃のようにしない為には、必要なんだ」
「・・・・・・・」
理人の哀しそうな眼を前に、光樹は何も言えなかった。
「立花・・・・先生、疲れた。代わってくれないか?」

刀機が理人に話しかける。オリジナルの肉体を失った、今の刀機に長時間の戦闘は無理だった。
「あぁ、休んでろ。後は俺がやる」
刀機の頭を乱暴に撫でて、理人は両腕を地面についた。
「・・・・地龍走戦牙」
両腕をついた所から、こっちに向かってくるメイドロボに向かって何かが走った。
そして、ロボの足元から土の龍がその足に噛みつき、動きを止める。
「首の後ろにスイッチが有るのヨ!」
「・・・・それを早く言ってくれよ」
りとの助言に返事をした瞬間、理人の姿は光樹たちの前からロボの首筋に移動していたのだった。

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