香港国際学園〜第二部〜 198
「光樹!?」
「動けるノ?」
雪菜がグレネードで吹雪姉弟を牽制している間、サラが光樹を些か乱暴に引き摺って後退する。
「あうぅ…何だったんだよ…今の不快なイメージ映像は…?」
…どうせなら巫女姿の刀機さん…だった光樹。
『ダメージ判定99%か…気力だけで意識を保ってる様な物だな…。』
当の刀機は、この奇跡的なダメージ判定にホッと胸を撫で下ろしていた。
ただ、力が入らなそうなのは分かる。
いくら根性で何とかしようとしても、精神力に負担がかかり過ぎた今の状態では、明らかに苦しすぎだ。
だけど、甘えてはいられない現状。刀機を始め、スタメンの5人、さらには、いつからか仲たがいしていた理都や流に、大地までも、光樹の復活を望んで、こう叫んだ・・・。
『立て、立つんだ!』