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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 196


桜を狙った一撃、しかし…びよょん…と何かがグレネード弾の軌道を逸らした。
「済まねぇ、梅…。」
爆炎を背景に、薙刀を構えた吹雪梅が立ち塞がる。
「ちぃ…向こうも必死なんだ…?」
歯がみする雪菜、グレネードの再装填は諦め短銃身のショットガンを抜き、機銃の早さで弾幕を張る。
「なんのっ!」
ぷにぷにっ…梅の身体に叩き込まれた散弾は、とても柔らかい物に吸収された様に防がれた…軟体化…桜の鋼鉄化と対照的な能力。
「行きますっ!」
…ぐにゃりと梅の肩が歪み、出鱈目な方向から斬り付けてくる。

ショットガンで迎え撃とうとする雪だったが、空の薬室を打つ撃針…。
「雪菜ちゃん!」
光樹は自在槍を延ばし、梅の一撃から雪菜を庇った。
腕を戻し再び構えた梅、左手で拳銃を抜き、魔女(山田さん)を狙撃しようとしていたサラを牽制する。ミノムシ状態で転げる桜を庇いながら戦うのも限界だ…。
意を決した桜が小声でインカムに囁く。
「山田っ…囮になる…アタシの頭上に全弾落とせ!」
『な…?』
流石のキチガ〇も絶句する。
『構わん!許可する!』
雷の指示に動揺を隠せない魔女(山田さん)。

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