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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 193


弾頭部を七つ束ねた柄付き手榴弾…前世紀、戦車猟兵の切り札。
…閃光…爆音…そして静寂…
『影汰ァーっ!?』
未来達、奴隷ズの絶叫…そして涙した…敵味方問わず…虫ケラと…犬コロと呼ばれようが、クラスの為に尽くした男の姿に…。
奴隷ズに振り返る光樹。
「必死なんだ…誰が好きとか嫌いとか…『ご褒美』がどうだとか、言ってる場合じゃないんだっ!!」
光樹の怒号…爆煙が晴れる…。
「ふにゅう…。」
影汰の萌えボイス。
『え?』
そこにはトリモチまみれの桜、梅、山田さん、そして影汰。

「なんじゃこりゃあぁっ!?」
特に桜は念入りに固まっていた。
「トリモチ弾です、物理攻撃効かなそうなので。」
しれっと言ってのける影汰。光樹はサラに声を掛ける。
「量子ちゃんの丸薬残ってるでしょ?影汰だけ引っ張り出してやって?」
サラは訳も判らず物質透過能力のコピーで影汰を引き摺りだした。
「どーも。」
サラからライフルを受け取る影汰。

…1−Aベンチでは、予め詳細を知らされていたのは刀機と理都以外は全員きょと〜ん…理都に至っては(主に未来を指差し)腹を抱えて笑い転げていた。

「タイム!」
…1−Aベンチに、選手交替の為タイムをかけた光樹達(無論、刀機は承認した)が戻って来る。
「こんな時…どんな顔をしていいかわかりませんわ…。」
複雑な表情で光樹を迎える未来。
「笑えば、いいと思うで?」
と、どこか納得したような微笑をたたえる大地…の脇をすり抜け、未来の肩を抱く光樹。
「ごめん…だけど僕は、皆が皆の為に尽くせるクラスを取り戻す為なら…暴君にでもペテン師にでもなる!」
「あぁっ光樹ぃ…!」
「未来ちゃんズルーい!」×4
ごほん!刀機の咳払いひとつ。

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