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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 191

「影汰くんっ!」
光樹の意を悟る影汰、嘲笑いながら上空を旋回する魔女(山田さん)を狙撃しようと姿勢をとった。
「いけますっ!」
「いかせませんっ!」
敵は魔女(山田さん)だけではない。吹雪姉弟が立ち塞がる。梅花をあしらった袴姿の梅。どこか常人離れした太刀筋で薙刀を風車の様に振りかざし影汰に斬りつけた。
「!?」
無理な射撃で無駄弾は使えない。一旦狙撃を諦め、銃剣格闘モードで受け流す。魔女(山田さん)の方には雪菜がサポートに入り、ショットガンを撃ちまくるが、必中は期待できないようだ。

光樹は一応、安心した。奴隷ズは少なくとも、あからさまに影汰を見捨てる心配もなさそうだが、光樹の飴と鞭(主に飴)で動いているに過ぎない。この先もし他の人間をリーダーに立てた際の士気はガタ落ちだろう。
水嶋流の言う所、人柱…頃合を見て影汰に無茶な指示を出す。ただし今は目の前の敵…吹雪姉弟、魔女(山田さん)を対処しなければ…。
「どこを見ている!妄想番長ぉ!」
桜花をあしらった袴姿の吹雪桜、光樹の槍を素手で捌く…金属の衝撃。肉体鋼鉄化…攻防一体の特殊能力…鋼の手刀が火花を散らす。

そのまま桜の腕が、光樹の鳩尾に衝撃とともに突き刺さる。

…痛い。

腹の奥から突きあがっていく感じだろうか。

桜の拳が、(例え精神に与えるダメージだとしても)嘔吐感は拭えない。

ふとした瞬間に振り返る奴隷ズ。


誰よりも早く光樹に向かい、動いたのは…


影汰。

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