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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 189

「考えても見たまえ、一時的に回復した団結も彼女独特のテンションで…軽く揺らいでいる。また肝心な所でボロが出るよ。」
クスクスと笑う雷。『ポロリ』を出してしまった霧子としては心中穏やかではないのだが…構わず続ける。
「何より君達の活躍で橋頭堡の確立、総長の突入、そして…魔女(山田さん)の飛行能力による制空権の確保…圧倒的じゃないかな?我がクラスは。」
キャプテン席に身を預けながら、卯堂にコーヒーのおかわりを頼む。
「さて、どう来る刀機真奈美?…いや桜川光樹…。」

…試合再開…


試合を再開するに当たって、光樹は光樹なりの秘策があった。
まあ、それは秘策と言う程のものでも無かったが、光樹とて直接じゃないにしろ自分がクラスの崩壊の要因となるのは心苦しかった。
光樹は開始前の時間を見計らって、未来、サラ、羽音、雪菜、量子を呼びよせた。
「君達が僕の為に色々してくれるのは本当に嬉しいよ」
当然よと言わんばかりの5人に光樹は言葉を続ける。
「でもね、クラスで協力して何かやる時は……君達もみんなと協力して欲しいんだ……仲間割れは厳禁だよ」
「それが、あの犬っコロの影汰でもですか?」
代表して言った未来以下、皆不満顔である。それもその筈、未来達○ックス奴隷ズにとっては光樹以外の男なんてどうでもいいのだ。
光樹に愛と忠誠を捧げる事=他の男排除につながってる部分があった。
そう言う意味では山田さん(本名)となんら変わらない。

「うん、影汰だって仲間だろ……それにちゃんとフォローできたらご褒美にたっぷり可愛がって上げるし、できないなら罰としてエッチ無しね」
ご褒美……ご褒美と言う言葉でドリップする○ックス奴隷ズ。未来すら我を忘れて涎を垂らしかけている。


別口で、影汰にも(刀機の許可を得た上で)極秘司令を出した。
「影汰くん、君に頼みがある。」
審判の許可を得て弾の補充…ライフル弾20発…をしていた影汰。常人ならともかく、能力者相手の火力としては…。
「なんなりと…指揮官は光樹くんですから、死ねと言われれば…?」
「死んでくれ。」
皮肉まじりな笑顔を交わす二人。
「ただし犬死にさせる気はない…英雄的にね?」
それで奴隷ズの目が覚めればよし、失敗すれば文字通りの犬死に…ちょっとした博打だ。影汰も理解していた。
「任務了解。」

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