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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 181

三方向からの濃厚な弾幕…影汰の姿が歪んだ。
「マト〇ックス!?」
雪菜がまた阿呆な事を叫ぶ。
「馬鹿な!直撃の筈…?」
「僕ニ構ワナイデ下サイ。」
格闘戦に持ち込もうと疾走する霧子に悪魔の様な零距離射撃。最後の弾倉が空になるまでブッ放す。厚さ100mmの装甲ブラが弾け、ポロリの手前で倒れた霧子に止めの銃剣を突き立てた。
「帰ッテイイデスカ?」




一方、観客席では……
「あら?立花先生、どちらへ」
「あぁ、ちょっとな」
そう告げると理人はベンチの真上の位置に移動した。

「おい刀機、試合が終わったらいつもの海岸に来るよう、全員に伝えろ」
「……わかった」
何の質問もせずに刀機は頷く。質問をする事自体が間違いなのだ。答えは理人の顔と雰囲気に出ていたから。
「……何で、海岸なんですか?」
「知らん。だが、本気で怒っているのには違いない」

話の続きは皐月が念話で刀機に語りかけて来た。
…残酷な人ね…光樹くん、板挟みよ…
朝の痴話喧嘩を敢えて見過ごした刀機。
…奴、自らが撒いた種だ。流されるまま生きる自分自身によってな。…
反論する皐月。
…他に方法はなかったのかしら…
苦笑いする刀機、その先には悲痛な表情の未来。
…痛みを知らずして人は学べんよ…特に奴のような優しすぎる男はな…
刀機を見据え、悪戯っぽい笑みを浮かべる皐月。
…とても、いち女子高生の考えとは思えないわね?…
…何と言ってくれても構わんよ…

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