香港国際学園〜第二部〜 180
「・・・やめた。」
「えっ?」
影汰の何気ない一言に、動揺する光樹。
「光樹君には悪いけど、やっぱり僕・・・、こんなこと、それも犬扱いされるくらいなら、試合なんてやっていられない。」
『なっ・・・』
どよめくA組の面々。
「おい、影汰!ここは試合中だぞ、私情は挟むな!」
すっかり置き去りにされていた、刀機の指示。
だけど、過去に似たようなパシリの仕打ちをさせられた影汰には、耐えられない物だった。
ここぞとばかり、攻めてくるC組の面々、むしろ早く追い出したい奴隷ズ。
遂にA組崩壊のピンチか・・・?
ソーゼツな仲間割れ…これも貞盛雷の予想通り?
『昨日の試合で桜川くんはモテモテ…誰かが笑えば誰かが泣く、幸せの方程式さ。』
…ヤル気なさそ〜に拗ねてる影犬にロックオンする狼牙三姉妹。
「フ…何をぐちぐちと…憶したかっ!」
影犬を嘲笑う。
「ナニガ…オカシインデスカ?」
影犬の中で…過去のトラウマが反芻していた…。
『影汰ぁパン買って来てぇ五秒以内。』
『先生の言う事が聞けないの?ほら、オ〇ニーしなさいよ。』
『てめぇのケツ、俺の真珠入りで…』
「ボク今トテモ機嫌悪イ。」