香港国際学園〜第二部〜 176
雷が指名する中…自分等なりのペースを乱さぬ者達がいた…。
『吹雪姉弟』
『狼牙三姉妹』
『アウトロー四天王』
…であった。今回は三姉妹に加えアウトロー四天王から2名がスタメン。
「予定通り…先鋒は狼牙三姉妹。テキトーに引っ掻き回して…あわよくば全滅…かな?」
さっきまでとは打って変わって、楽観的な表情で背もたれに身を預ける雷。
「コラ、そのビグザ〇級の自信はどっから来るんだよ?」
「私共としては…明確な根拠を説明して頂きたいのですが?」
1−C控えの切り札、吹雪姉弟だった。
雷は続いて説明する。
「彼らの連携にはムラがある。朝の乱闘の様にな…必ずボロを出すだろう。なに、その時はその時で…な。」
一見行き当たりばったりに見えて、戦況に合わせた流動的な作戦展開を得意とするのがこの男、刀機率いる1−Aとどう戦うのか…。
…そして戦いの火蓋は切って落とされた…。
「さぁ!クラス対抗戦、1−A対1−C!今、試合開始のホイッスルが響き渡りましたぁ!」
…きぃやあああ!天地くぅ〜ん!…
人質になっているにもかかわらず、学園中の女生徒から黄色い声援を受ける天地。