香港国際学園〜第二部〜 175
取りあえずその場は収まり(火花を散らしながら)解散…。
「ようキャプテン!データは取れたのかい?」
桜が声を掛けた少年…定盛雷。
「1−A、前衛…桜川光樹と辺里影汰…後は大半が戦闘を不得手とするメンバー(性格は好戦的だけど)…1−B戦のような絡め手で来るな…。」
梅がおずおずと尋ねる。
「もう少し…具体的な事は?」
「…最新の情報は常に前線で…。」
「行き当たりばったりかよ…ま、その方が気楽だ!」
ばんばんと雷の背中を叩く桜。
戦いの時は刻一刻迫っていた…。
…1−A控え室…
光樹、影汰、雪菜、量子、サラ。そして人質役の羽音…刀機から指示を受けていた。
「…という訳で光樹、前線の細かい指揮は任せる。」
…指揮を任せる?…嗚呼…刀機さんからの信頼…
久しぶりに妄想空間に旅立つ光樹…。
「あ、手が滑った(ばちこん)。」×5
セック〇奴隷ズ5名のハリセンで現実世界に帰ってきた光樹。
「自業自得です。」
軽くツッ込んだ影汰。
「あ、手が滑った(ぼぐしゃ)。」×5
セッ〇ス奴隷ズのハンマーが振り下ろされ、試合前から既にズタボロの影汰。
・・・その後、理都が暴れたのは言うまでもない・・・。
で・・・、改めてC組陣営。
みんな雷の周りに集まり、作戦を練っている。
その姿はまるで、ガ○ダムに出て来たMAに乗る某中将閣下のように、執念のオーラが漂っている・・・。
雷は咳ばらいして、他の皆に言い渡す。
「とりあえず人質役は、神樹天地君、それで・・・」
C組女子の半数は、雷に対して激しいブーイング。
残り半数は、捕われの天地を想像し、トリップ(=妄想)中・・・。