香港国際学園〜第二部〜 164
結合部分の粘着質な打撃音が激しくなってゆく。
「あぁっ光樹ぃ?何か来ますわっ?」
「み…未来ちゃん…ぼ…僕も…。」
ヤケクソで感情が高ぶっていたせいか、早くも一撃目を迎えようとする光樹。
「はぁ…そうじゃなくて…そうなんだけ…ど、あぁっ?」
柔襞が絡み付く…駆け上がる絶頂を堪える事なく解き放つ。
「んく…光…樹。」
「まだまだぁ!」
…行け行けぇ!2ラウンド目…
…ばきゃっ…
「?」×6
クモの巣状にひび割れた窓、立て掛けてあったバットがへし折れ…数秒遅れて…銃声。
銃声の方が遅い…かなり遠距離からの狙撃…一瞬、空気が凍てついた…光樹は硬度を保ち、貫いたまま…床に転がって、窓から見えない死角へ逃げる(ノゾキ4名は段ボールに隠れて震えていた)。
そして更に二発…バットの側に転がっていたボール二個もまた、粉砕。
…続いて未来の上着から着信音…般若のような形相で光樹から這い出し、携帯を取る未来…着信、影汰。
「ゴルァ!影汰ァ?ワレ、麻酔ナシで性転換…え…刀機さんが(チッ)?ハイ…ごめんなさい…すぐ戻りますと伝えて…。」
終〜了〜!