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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 17

その時、巨大メイドロボは不気味に目を光らせて、生徒たち目がけて竹箒を降り下ろしてきた。
「うわあぁぁぁぁッ!!」
目の前まで来た、死の恐怖に思わず叫び声をあげ、皆は目を瞑る。
しかし、間一髪で刀機が具現化した機械剣の刃が箒を斬り、理人の火龍砲で一瞬にして炭と化したのだった。
「人の生徒に手ぇ出しやがって、みことの奴、帰ってきたら覚悟しとけよ」
「全くだ。迷惑この上無いな」
「カッ!面倒くせぇ。さっさと片付けるぞ」
刹那の能力が発動し、体が黒い甲角に覆われていく。
一方、巨大メイドロボは失った箒の代わりに巨大なハタキを取り出していた。


「………ん…?」
なにやら周りが騒がしい…?
メイドロボのポケットの中に居る光樹が騒動の中で目を覚ました。
「そういえば刀機さんはっっ?」
辺りを見回し、観客席に刀機と理人が一緒にいるのを見て
──刀機さん先生に助けられたのかな?──
などと思ったが、なにやら周りにいるクラスメイト共々緊迫した雰囲気が漂っている。
──そういえば僕何で此処に居るんだっけ……?──

そう光樹が思った瞬間、巨大メイドロボは刀機たちに巨大ハタキを振り下ろしていた。

ぐぁらぐぁらと音を立てて降る瓦礫に、虫のように逃げ惑う生徒。もうもうと立ち込める粉塵の中、刀機らしき姿を見た光樹の頭は瞬時にリフレッシュ☆ポケットの中から落ちそうな程に身を乗り出す。

「刀機さーー……」

その光樹を遮るかのように、振り上げた手とは違う手を光樹にかざしたメイドロボ。

「邪魔をするなぁっ!」
埃まみれでもがく光樹をメイドロボは指の間に襟首をひっかけ刀機の方へと差し出した。メイドロボを見上げた光樹の目に移ったものは「おいきなさい」と言いたげな微笑み。

「おまえ……」

思わずジンとしちゃった光樹だったが、次の瞬間、メイドロボの顔がひしゃげた。

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