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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 159

そう言うと書類を一枚取り出した
「『刀機真奈美』今年入学した学生中最強の能力者と言われているがこの度の戦闘には軍師として参加、そしてその戦闘に置いて勝利を納める・・・素晴らしいです」
粗方読みあげると書類を収めた
「・・・なにが言いたい」
「いえ、私からはなにも。ただ委員長が言っていた言葉が気になりまして」
「なに?」
「情報解析型能力者ではない『普通』の戦闘能力者があの作戦を立てるのは若干無理がある・・・と」
「・・・」
無言の刀機を見て芽衣子が少し笑う
「気を悪くされたならば謝ります。別に他意があっての事ではないのですから。ただ委員長が言っていたことが気になっただけの話、ですから」

試合の方は突然、狼牙三姉妹が同士討ちを起こしていた。
「私共は…『報道の自由』名を借り…娯楽の為に都合良く解釈したゴシップではなく、自分の目でありのままに捉えた真実…常にリアルな情報を求めています。」
ノートパソコンに試合のデータか何やら、入力しながら言った。
「殊勝な事だ。」
そっけなく返す刀機。
「私が、個人的に調査している内容としては…過去に消息不明となった人物と、突然現れた正体不明の人物の意外な接点…とか?」
刀機の表情が一瞬険しくなるが、すぐ普段通りの仏頂面に戻る。
「」

そこまで言うと…芽衣子は刀機から興味を失ったかの様に、試合のデータ収集に没頭する。
…正気を取り戻した狼牙三姉妹が一時後退、1−Dは追撃をかける…。
刀機は溜め息一つ、物思いにふける。
…自分自身のですら…わからん事が山ほどあるというのに…
「嗚呼…刀機真奈美さんッ…!」
…そう、今の私は刀機真奈美…それでいいのだ…
「薔薇の騎士、鳳 充規が貴女の元に馳せ参じました!」
…頭痛の種が増えたな…
劇団じみた台詞と共に現れた充規。
「お隣り、よろしいですか?」
「馬鹿は来るな。」

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