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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 155

梨花と鷹獅の膝が折れる……その目の前で、大地と音無次郎がハイタッチを交わし、次郎を背負った大地が自陣へと疾駆る。
もう誰の目にも、B組の敗戦は明らかであったが、観客席からは割れんばかりのB組への応援……その応援に押されるように梨花と鷹獅は這ってでも阻止しようとする。
だが、限界の来た身体はもう動く事すら許さなかった。
「……姐…さん…す…まね…え……」
鷹獅は突っ伏して嘔吐し、そのまま動かなくなる。
「こんナ……マケ…た…クな…イ……」
梨花も失禁して崩れ落ちた。
それでも手を伸ばそうとするが……大地が自陣に着くのと同時に、その手の動きも止まってしまったのだ。


余りに壮絶な2人の奮戦……勝負がついた瞬間、スタジアムは静寂に包まれてしまった。
その静寂を破ったのは拍手……立ち上がった立花理人の拍手だった。
理人の拍手につられるように観客が次々と立ち上がり拍手し始める。
A組も全員立ち上がり最敬礼する中、B組の全員が泣きながらフィールドに倒れる仲間に駆け寄ってきた。


…梨花!結着つけるまでくたばるんじゃないよ!…
真っ先に、おろちが失禁の染みがスーツに滲むのも構わず、梨花を担ぎ上げる。他の1−Bの面々も後に続き、肩を貸し担架を運ぶ。
…気持ち悪い頭痛い…てゆーかウチら、負けちゃったんだ?…
朦朧としている辻浦ひかり…彼女の身体もまた、抱き上げられた。
…どこの王子様よ…バーカ…
「…今、医務室に…!」
…げ…鎹 保…
素顔の保だった。
「…そんな甲斐性あったんだ…?」
誰に殴られたのか顎を腫らしている。
「あの女装小僧と…ちょっとな…。」

保の腕の中、クスクスと力無く笑うひかり。
「なーんだ…影汰くんの受け売り、か?」
「あの野郎…こないだの仕返しついでに説教タレやがってよ…他のみんなは戦ってんのに何やってんだ…てな。」
試合そっちのけで野次り回っていた保にすれば、大した成長だ…。
チッ、と舌打ちしながらそっぽ向く保。偶然、その視線の先には、理都にお姫様抱っこされて…よーし影汰!セッ〇スするぞ!…と連れて行かれる影汰の姿があった。
「…変な事したら殺すからね…?」
「しねーよっ!」

…一方、1−Aは…

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