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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 151


「ぼやくな・・・、あいつだって狙ってやった訳でもないだろう。」
刀機はフォローするが、

"でも未来さんには苦しい展開だから・・・、あの子の気持ちも分かってあげられないの・・・?"


念話での皐月のツッコミが、追い打ちをかける。


"少なくとも、失うよりは得られる方がマシだ。
哀しみは、どう乗り越えていくかが問題だがな・・・"


先程出て行ったメンバーの方を見つめるようにして、思う刀機。


無論、彼女(彼)の過去を知らない華奈美達には、何のことか分からない・・・。

「あらあら、まあまあ?」
皐月は華奈美に相槌を打ちながらも(華奈美には気付かれぬよう)念話を続ける。
…あんな事をしても二人が傷付くだけ…
皐月は未来と光樹の関係に違和感を感じていた。あれ程一途に刀機への想いを公言していた光樹が(事件の絡みとはいえ)なりゆきで未来と付き合っているのだ。
「二人共!準備はいいか?」
…膿は出さねばならん…
刀機もまた、あの二人の今のような関係は、何時までも続く物ではない…そう判断していた。
…その膿とやらを出し切った後は?…
…あの二人次第だろう…

「うむ、流と理都の配置は…」
「大地くん〜ちょっと前身〜…。」
「八神くんが妄想番長と交替で…。」
キャプテン、マネージャーの打ち合わせ。念話の方は、一応の結着がついたのか沈黙していた。

程無くして…放送席、音無太郎(と嬉舞羅ぬえ)の実況中継が始まった。
「…おぉぉっ?観客の皆様!大型スクリーンをご覧下さいっ!」
絶叫する音無太郎の示す先、スタジアムが復旧したばかりで、視界を悪くするような能力者(理都や流)には対応の遅れていた大型モニターが、放送部の調整により使用可能となった。

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