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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 150


「これで終わりだっ!」
鷹獅の最後の攻撃……ゴスッ!と言う鈍い音。しかし、当たったのは羽音では無い……飛び込んできた光樹だった。
それも強引に飛び込んできたから脳天直撃。見事にクリティカルヒットに光樹はノビてしまっていた。
「タイムだっ!」
すかさずタイムを取る刀機。
ノビている光樹を、大地と流が抱えて引き上げてきたのだ。
「よくやってくれたよ光樹……陣、手筈通り交代だ!」
ノビて聞こえぬ光樹にねぎらいの言葉をかけてやり、他の者に指示を出す刀機。
「皆もよくやってくれた……光樹がいなくなった事で、向こうは一気に攻勢をかけてくるが……それがヤツらの最後の時だ……理都、流は後方待機、羽音、陣は相手を引き寄せてから作戦開始、大地は突破準備に備えてくれ……さて、勝ちにいくぞ!」
おうっ!と戦闘、控えの全員が声を揃えて叫ぶ。そして、戦闘メンバーは、ヘッドギアを装着すると控え室から出たのだ。
「ああ、未来……もう指示はいいから……光樹についてやってくれ」
刀機は出ていく寸前に未来にそう声をかけた。


選手を送り出しキャプテン、マネージャー席に着く刀機、可菜美、皐月…当然未来の席は空いたままだ。
刀機の背中に、いささか冷めた視線を送る皐月。
…酷い人…
皐月に気付き切り返す。
…嫌ってくれて構わんよ…
皐月は表情を変えない。
…大人ね…
いつもの間延びした口調(アニマルハート…念話だからどうとも言えないが)ではない、突き刺さる一言。
「てゆーかさ?さっきの妄想番長…タイミング的に羽音ちゃんの王子様?図に乗らなきゃいいけどね〜?」
大人なやりとりとは無縁の栗原可奈美のぼやき。

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