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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 149

…控え室を後にする美夏…大地が流に耳打ちする。
「大丈夫かのう?みかんちゃん?」
「こっから先は…王子様の仕事だろ?」

美夏は後ろ手にドアを閉め、崩れ落ちる…長時間の能力発動で疲労しきった身体、既に立ち上がる力さえも…美夏は泣き崩れた…防音処理の控え室には届かない。
「ふえぇぇっ!ごめんね…みんなぁ…くすん…ボクだって…最後までみんなとぉ…!」
「お迎えに上がりましたぜ姫様?」
アフロの王子様、牟田丈次が美夏を抱き上げ医務室へと向かう。その背中…漢。

…試合再開…



「さーて、みかんちゃんの代わりは果たさなあかんなあ。行くで!」
大地は自分に気合いを入れる。

再び流と理都で砂嵐を巻き起こす。

『失敗はしない。刀機さんの期待に応える為にも・・・!』
呟き、光樹は具現化した槍をハルバード(斧槍)に変え、身構える。

羽音の声も響くかどうかと言う時・・・、鷹獅のナイフが砂嵐の中で5本、いやそれ以上飛んで来る!

「さっきの二度手間は踏まぬよ。まずは西川とやら、リタイアしてもらおう!」

「…!」
羽音は反射的に…というよりは突然の攻撃にビビって、出鱈目にショットガンをブッ放す。僥倖か、鷹獅の無数の投げナイフの大半を迎撃…それを逃れた数本が身体を掠めるが、最悪の事態は避けられた。
「乱戦で足を止めるとは…素人か!」
投げナイフを目眩ましに、接近した鷹獅の姿があった。
「ひっ…?」
羽音は絞り出す様な悲鳴と共にショットガンを盾にとる。軍用ナイフの一閃が鋼鉄のフレームを切り裂き銃弾が花火のように誘爆。
「きゃ…?」
「ちいぃっ?」
試合用の結界内でなければ失明モノだ。

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