PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 141
 143
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 143

おろちは子分を案じつつも作戦指示を出してゆく。
「やっと出番だね!」
緊張感ゼロのお調子者、鳳 充規(オオトリ ミツキ)は蒼く染めた髪とイケメン風に着崩した制服を鏡でチェックしていた。
「聞いてるのかい鳳?」
「仲間達のピンチに颯爽と登場!でしょ?」
おろち、梨花は頭を抱える。
「いいノカおろち?」
「あぁ…問題ない(多分)、馬鹿の扱いには慣れてる(つもり)。」
人格に問題大有りだが、戦力としては1−B最強の切札。
…そして試合再開…
僅かな迷いを帯びた光樹と充規が対峙する。

「桜川光樹くん…だっけ?」
光樹と同じく槍を具現化させ、気取った構えを取る鳳 充規。
他の連中とは雰囲気が違う…極道一直線のおろちグループや、武道家威 梨花のそれとも違う…戦いに対する真剣味のカケラすら感じさせない軽薄さ…。
「…君を倒す事が…刀機真奈美への近道…」
「何をいきなり…?第一、君は刀機さんの何を知ってて…何が目的なんだ!」
「答える義理はないね?クス。」
入学以来、光樹は刀機に恋焦がれる以外に、何か謎めいた物を感じていたが…この男が彼女の何を掴んでいるというのか?

「ウンウン…悩んでるねぇ…恐い顔だ…」
この男には戦闘に対する緊張感がまったくない…余裕なのか、はたまた戦略か…
「でもまぁ…ウンそうだね…君が僕に勝てたら教えてもいいかな…“君ごときが僕にサシで勝てたらね”」
この男、よほど戦闘に慣れているのだろうか?鳳 充規がこの短時間で光樹に与えた精神的プレッシャーは計り知れない…

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す