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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 138


「兄貴?」
ざしっ!鷹獅の姿を認め、反射的に斬撃を緩めた子分Bだったが、切っ先が掠めてしまう。
「ぐ…」
「ああぁ!俺、俺…?すんませんっ!」
「一発は一発…パニくるんじゃねぇ!」
子分を一喝、正気を取り戻させた鷹獅はおろちの指示を仰ぐ。
『西川羽音とやらの…物真似…かねぇ肉声は信用するな。』
「わかりました。インカムの通話と、姐さん等の指示で動くよう徹底させます!」
おろちと鷹獅の機転で一時的な混乱が治まったとはいえ、羽音がいる限り肉声のコミュニケーションは取れないのだ。

『…一筋縄ではいかんか…。』
未来が予知情報で出している敵味方の位置情報を、皐月と華奈美が逐一モニターにマークしている。それを元に指揮をとる刀機…。
実質、四対五(プラス影武者)の戦い。攪乱は概ね成功しているとはいえ、防戦一方…本音を言えば光樹を侵攻させて、ニセ梨花の元である辻浦ひかりを片付けてしまいたいのだが、劣勢なフリをしなくてはいけない都合上まだそれは出来ない。
そして攪乱の要、西川羽音は辛い立場だ。バレバレの情報戦(それでも大きな抑止力になる)を最後まで続けなければいけないのだ。

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