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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 137

光樹はとっさに自在槍を伸ばした。しかし………

「かかったなクソガキィィ!!」

鷹獅は、あっさりと光樹の槍を躱し『誘い』込んだ。
「動けない!?」
誘い込まれていたのだ…影踏みを発動させたままの京平の元へ…。
「しまった!?」
「チームワークがなってないぜ?」
慌てて影踏みを解除する京平、体を逸らす光樹だったが…体勢の崩れた脇腹に鷹獅のナイフが突き立てられていた…。
クリティカルヒット判定…愕然となる光樹に刀機が叫んだ。
『まだだ!まだ終わらんよ光樹!フォーメーションを組み直せ!』
その言葉に我を取り戻し、京平に刀を返すと再び包囲網に加わった。


「タイムだ!」
刀機が叫び、A組一回目のタイム……全員が控え室に戻った。
「概ね順調だ……兎に角ここからも同じ、相手を消耗させる事が目的だ……メンバーを京平から羽音に変える……全員、打ち合わせ通りにすればいい」
メンバーは消耗激しい京平から羽音に交代、残りのメンバーは飲み物片手に頷く。
「羽音、あまり前衛に出すぎるなよ……最後までお前には残ってもらわんとならんからな……他のメンバー、暫く4人分の戦力になるが……ここが正念場だ、気合いを入れてくれ!」
刀機は言葉を締めくくり、A組は再び戦いの場へと出ていったのだ。


開始の合図と共に、理都と流が動く。砂と水を利用した霧の壁を作ったのだ。
「次から次とご苦労な事だ……只の目眩ましで何する気だ!」
半ば嘲笑うようにB組が霧の中に突入する。
霧はなかなかの深く、目の前すらまともに見えなかった。
「左ダ!」
梨花の声に鷹獅が刀を横に振るう。ドスッと重い感触と共に呻き声……それは子分Bのものだった。
「ソイツは敵だっ!……応戦しろっ!!」
鷹獅が聞いたのは……自分の声。
そして、自分が誤爆した子分Bが襲いかかってくる。

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