PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 127
 129
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 129

B組のキャプテンはおろちが務める。
こと、人望だけなら威梨花なのだが、彼女は人に指図するより自分が動くタイプで、おおよそリーダーとしての資質は無かった。
かたや、おろちは性格に難はあるものの、統率力は十分にある。
クラスの半数にとっては我慢ならない相手ではあるが、勝つ為には最善の人選てある事は釈然としなくても理解はできていた。
そんなB組の面々は、それぞれの思いを抱えながらも表情を引き締めると、スタジアムへと出ていったのだ。


先に出てきたA組はウォーミングアップを始めていた。
刀機や未来はインカムを付けると、パソコンでデータチェックしながらウォーミングアップの様子を見ている。
クラスの殆どにとっては初めてのや大舞台で、皆緊張感があったが、刀機にとってはこの程度修羅場とは言わない。そんな緊張した面持ちのメンバーを、刀機は余裕を持った表情で一人見ていた。


「あ〜テステス…こちら放送席、さあっ!ついに始まります!私闘スタジアム新入生歓迎イベント、クラス対抗戦!解説は私、『音無太郎』!第一試合ゲストに『嬉舞羅ぬえ』さんをお招きしております…私個人としては二か月ぐらいな気分ですが…私闘スタジアム二週間ぶりの復旧にともない行われる、そぉうぜつな学園バトルぅあ!?リアルバウ〇ハイスクールか天上〇下か?それとも〇〇男塾か××奇面組かぁ!?とにかく目の離せないこのイベント!見て下さい見て下さい見ぃて下さいっ!!この大観衆!!いぃいまや遅しと…」

…こめかみをひきつらせグラウンドで一時ストレッチを中断してインコムをONにする音無次郎。マネージャー席の未来に連絡を取る。
「こちらデルタ・ワン(D−1)…え?放送席に…?」
通信端末に通して放送席に中継する未来。
「夜空に輝く星の影、悪党(ワル)の嘲笑いを木霊させる1−Bに対し、パターン破りの1−A!…え…次郎から…?はい、繋いで…」
饒舌にして毒舌、無口な音無(弟)から入電…。
「Fuck you assholl!(うるさい馬鹿野郎!)』
しょぼ〜ん…、となる音無(兄)。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す