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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 127

光樹の選手宣誓が終わり、理人もホッと胸を撫で下ろす。
「ありがとう、助かったよ」
クラスの列に戻ってきた光樹は次郎に感謝し、
「……!」
次郎も親指を立てて『上出来だったぜ!』と光樹に答えた。

『…以上をもちまして開会式を終わります。尚、第一試合A組対B組の試合は10分後に開始となります。両クラスの選手及びキャプテン、マネージャーの方はスタジアムで準備のほうを始めてください…』


一方、B組控え室では…。
「浅倉おろち…つまラん反則などデ、足を引っ張るなヨ?」
威李華が胴着の帯を締め直しながら、棘のある視線を投げ付ける。
「ルールの範囲内なら…何をしても良い…それが私闘の良い所さねぇ?」
棘に棘で返すおろち。
「お前たち!武器の点検は済んだのかい?」
「ほう?悪党にシては殊勝なこトだ。」
嬉舞羅鷹獅を含む子分達を見回すおろち…もたもたと面倒臭そうに子分Aがライフルの弾倉が模擬弾である事を示す。
「…てめぇ…なんだその態度は?」
子分Aの襟首引っ掴む鷹獅。

おろちグループが留年となった原因の事件が、彼の脳裏を過ぎる…あの時から姐さんはおかしくなった…。
…クラス対抗戦、敵対不良クラスとの試合、おろちの前に血塗れで倒れるライバル…。
『…実弾…?』
ショットガンを取り落とし肩を震わすおろち…ライバルがおろちの反則負けを誘う為仕組んだ罠だったが、実弾を混ぜるタイミングを誤り、自らが…。
『違う…違うんだ…アタシはハメられたんだ!』
謀略の張本人は目の前でこの世から去った。そして…当時の学園で彼女の無実を証明出来る者もいなかった…。

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