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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 125

…期待に反して、以外と普通に現れた才英校長が壇上に上がる…とはいえ、いかにも漂流してましたテイスト満載なやつれ具合だったが。
「…マラッカ海峡まで流されて…海賊団に捕まった時はもうダメかと…。」
うえぇ…と泣き崩れる才英。
「ナクナ、サイエイ。」
艶やかな小麦色の肌、アーモンドの様な瞳、はち切れんばかりのタンクトップ、いかにも南国系なカタコト女。
「…まあ…それはそれとして…かつての香港国際学園は性と暴力が…」
…つーかその女の人、誰…?
『さ〜いえ〜い?(×2)』


才英に襲いかからんばかりの妻達の前に立ち塞がったのはその南国美女だった。
「ダメネ……サイエイハ、ワタシノオトコ……ワタシ、サイエイマモル」
漁師の三又槍を持った南国美女と悠里、眞澄が争うのをよそに、才英は壇上で表情を引き締める。
洒落たスーツの着こなしと、なかなかの長身……こう見ると才英も男前で、如何にも女にモテるのが分かる。
そして、明るい性格と器の大きさが男女問わず人気があるのだが……それが、鬼嫁達を刺激する要因だったりする。
気を取り直してマイクを持った才英は、三百人近い新入生達を見渡した。
「……だいたい、俺は長いスピーチが嫌いだ」
そう切り出し、ニヤリと笑う。
「俺が言える事は……ベストを尽くせ!……では諸君、グットラック」
最後にニヤリと笑い親指をおっ立て壇上から降りる才英。そして、争う三人の女性にそれぞれキスして黙らせると、抱き寄せるようにして退場していく。
決める時はきっちり決める……それが北川才英と言う男であった。


…ああ?開き直ってんじゃねぇよ、このヤドロク!!…ごすっ!
…まあ、こうなった以上、彼女にも日本の風習に慣れてもらうね…げしっ!
…フムフム、二ホンノフウシュウ…コウスルノカ?…ぼぐしゃあっ!
…ひいぃぃ…ごぉめんなぁさぃいぃ〜…ぷぎゅる!
…決めるときはきっちり…あーもういいか?
『つづきまして…選手宣誓…生徒代表…1−A…桜川光樹くん…』

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