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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 122


…時計の針は、開会式十分前を指していた。
刀機が改めてメンバーを見回す。
「各人の役割、個人の装備を点検…ん?理都、どこへ行く?」
近くにいた音無と皐月が答える。
「・・・」
「『野暮はナシだぜキャプテン』…ですって。」

…銃剣つきショットガン通称『トレンチガン』を抱えた理都は一人、スタジアム屋上に佇む。
「理都さん…?そろそろ時間じゃないんですか?」
吹き荒ぶ風に、スカートを押さえながら影汰が駆け寄る。
「俺だって不安なんだぜ?一応、女の子だしな…?」


珍しく弱気を露わにする理都に、困惑する影汰。
「あうぅ…。」
「あーもう、わかったから…情けない声出すなって…。」
やれやれ、といった感じの理都が影汰を振り返る。
…その先には爪先立ちの影汰の唇が待ち構えていた…。
「ん…む…。」
しばしの空白…そして刻は動き出す…。
「ぷは…あの、えと、その…元気…出ました…?」
頬を赤らめ、潤んだ瞳で上目遣いに理都を見上げる影汰。
「すみません…他に何にも…思いつかなくて…。」


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