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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 13

あわてふためいた光樹は刀機と刹那の所に向かおうとし、流や丈次が座っている席の辺りで思いっっきり頭からコケた。
「大丈夫か?…と言うより何をそんなに慌ててるんだ?」
手を差し延べながら流が尋ねる。が、それどころではない状態に陥ってる光樹は
「と、とととと…」
「と?」
「刀機さんがあぁぁぁっっ〜〜〜っ!!」
そう言って走り去ってしまった。

そんな光樹に気付いていない刀機と刹那は会話を続けていた。
「……で、ここにいるのは仕事か刹那?」
「んな訳ねえだろ……私闘の観戦さ。スタジアムの裏じゃダフ屋が出るんでそれが目的なんだけどな」
ひらひらとチケットらしきのを見せる刹那。刀機は肩をすくめてそれを見た。
「相変わらずだ……その辺りは変わらなぬな、この学園も……所で対戦はどんな奴らなんだ?」
「ん?、対戦か……1人は愛甲祥二、アイパーがトレードマークで、通称『アイパー祥二』……摩擦熱を操り、炎のパンチやキックを繰り出す能力者だな。ランクは2Cだ……もう1人は、御津聖奈。拳銃から気弾を放つ能力者、ランクは3C……この2人は、購買のメロンパンを争うライバルで、とうとう私闘で決着をつけるそうだ……ランクは御津が上だが、愛甲は喧嘩巧者、オッズも拮抗してるぜ」
「しかし、メロンパンで私闘とは……この学園らしいな……」


「ま、あずきバーで行方不明になるヤツもいるしな」
「あずきバー?」
「あぁ、まだ知らなかったのか。みことのヤツだよ、アイツ俺らの卒業式の後この闘技場作って『あずきバー買ってくる』ってそれっきりらしい」
「どうりで…一番騒がしいヤツがいないのか」
そう言うと少し寂しそうに苦笑を浮かべた

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