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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 106


その横では理都が青筋を額に二つ程作って、砂を空中に留めているし、その他、ほぼ全員(素っ裸の影汰とそれを助けている数名をのぞいて)がニセを睨んでいた。

『マズッたぜ。あのヘナチョコ女装野郎がこんなに早く帰ってくるなんてよ』
鎹保は心の中で舌うちする。
B組の生徒である保は昨日、おろち達に自分の力の無さを馬鹿にされ、見返すためにA組に潜入する事を思い付いた。
情報を手に入れ、ついでに食事に下剤を盛ってやろうなどとセコイ事をトイレで考えていた保の所に、用をたしに来た影汰を発見。
能力である『マスク』で容姿をコピーし、服を奪ったまでよかったのだが、気配までコピー出来なかった。

逃げ道を探すため辺りを見回すが狭い部屋にはみんながひしめきあっているし、出入口には影汰と影汰を囲んでいる生徒と辻浦がいる。これでは脱出は…
「…辻浦?」
なぜか影汰のそばにB組の生徒がまじっている。
「助かった!どうにかして…」
「やだ。」

言い終わらないうちにはっきりきっぱり拒絶する。
「な!なんで!?脱出手伝えよ!だいたいなんでここに!?」
「今泉先生に辺理君をよろしくって言われたから。手伝わないのはあんたが嫌いだから。」
にこやかに言ってのける。
「もし、おろちさんに襲われたら梨花に助けてもらうし。」

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