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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 105

等々、一通りミーティングが終わり次の行動を示そうとする刀機だったが…スパイが居るな…刀機程の者なら微妙な気の流れで察知できた。既に漠然と気付いている者もいるようだ。刀機はあえて指摘せず、またこのクラスを試してみる事にした。
「どうしたんです光樹くん?さっきからソワソワして?」
理都のお膝抱っこで顔を赤らめている影汰が尋ねるが、無言で怪訝な表情を返す光樹。
「どうした妄想番長?まさか…影汰に欲情したなんて…。」
「いや…その逆というか…え〜と…」
言い出し辛そうにモジモジする光樹。


影汰を抱き締めたまま光樹から遠ざける理都。
「…萌えない…」
…せ〜の…
『へ〜んたい!へ〜んたい!!』
クラス全員から変態コールを浴びる光樹だったが…意外なフォロー。
「・・・?」
音無次郎、彼もまた異変を悟っていた。
「・・・!」
「どうしたんです音無くんまで?」
…他の生徒もこれだけヒントを与えられれば気付いたようだ。理都も膝から影汰を降ろし、怒りを露わにした。
会議室のドアが開け放たれる。裸にタオル一枚巻いただけの影汰がいた。
「服返して下さぁい…(うるうる)」


「ヤベッ」
服を着ている方の影汰がそう言って皆の輪から抜け、部屋の端に移動する。
「てめぇ、影汰の服、剥ぎ取りやがったな!」
「やっぱり、なんか雰囲気が違ったんだよ。ある種のオーラが無かったと言うか、なんと言うか」
大切な幼馴染みを強制ストリップさせた偽者に怒りを露にする理都の横で光樹は納得しながら、横にいた流に話す。
「良くわかったな。俺はお前が男色に走ったかと思ったぞ」
「な、流くん。それはないんじゃない?」
「まぁ、それは置いといて、こいつの化けの皮を剥ぐとしよう」
流はいつも持っているペットボトルの水を出し、ニセ影汰を脅しにかかる。

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