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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 104


「まず、最初に言っておくが……B組は強い!」
刀機は周囲を見渡しながらそう切り出した。
「B組は身体強化系の能力者が多く、正面からの肉弾戦に強い。しかも厄介なのは威梨花……彼女の分身能力は簡単に数的優位を作り出せる。肉弾戦に強い上に数的優位も持っている……正面からやって我々に勝ち目はない!」
刀機の言葉に一同しんとする。お気楽陽気な面々も、刀機の指摘でようやく対戦相手の強さに気付いたようだ。
相手の強さを理解し、戦う前から落ち込む生徒達に刀機は笑顔を見せると、重たい雰囲気を振り払うように言ったのだ。
「あくまで正面から戦えばの話しだ……逆に言うと、B組は肉弾戦以外の選択肢の幅が狭い。それに、この前の鬼ゴッコと同じ……いかに能力を有効に活用できるかが、勝敗を左右すると言う事だ」


落ち着きを取り戻した一同がそれぞれの意見を述べ、刀機がホワイトボードに所狭しと取りまとめる。体育会系や万能型を中心とした…無論、光樹も含まれている…オフェンスに3名にディフェンス及び直接支援として2名を基本編成とした。
『そういえば校長先生は?』
などという、常識的だが今の本題からそれた質問には…開会式までには帰って来るだろう…と断言した。
「捕虜としては…美夏か大地辺りが妥当だな?」
美夏の重量変化や大地の加速を活かして敵に負担を掛け、味方には軽減しようという策だ。

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