PiPi's World 投稿小説

転校生
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 30
 32
の最後へ

転校生 32

「そろそろさゆりたちが帰ってくるわ。片づけましょう。」
制服が見つからなかったけど卒アルを見れたから良しとしよう。
さゆりの姉と片付けると、さゆりたちが帰ってきた。
「ただいまー。千尋お姉ちゃん来てたんだ。」
千尋って名前なのか。
「ええ。予定より早く着いちゃった。それと、小学校やめてこんどからさゆりの学校に行くことにしたの。」
「それはまた、どうして?」
「苦手が解消できなかったの。男の子とその親御さんが。さゆりの学校なら女子校だし、その…下品な家庭のお子さんはいないから…」
「女子校と言っても僕がいるんだけどね」
「いいのよ、竜也くんは分かりやすい子だし」
「さゆりより年上だけど、今度の学校ではキャリア下だね。寮もあるし、僕もいることだし…会いに来てよ。あの約束の件もあるし」
僕も下心あるけど、一応理事長とも仲がいいから、いろいろ彼女のフォローもできる。
さゆりには今回のことで義理もあるし、さゆりとは婚約者ゴッコしたから千尋には新妻の真似をさせてみるのも面白そうだ。
「その、竜也くん…学校では、先生よ」
「じゃあ、寮では千尋でいい?」
「んもう、仕方ないわね」
千尋が自分の部屋に行ったあと、さゆりが僕の手を両手で握った。
「ねぇ、『ごっこ』じゃなくてほんとに結婚しよっか?」
「え?本気にしちゃうよ。」
「私と結婚してもあなたは今まで通りの生活をしていいわ。」
「でも、僕、高校生」
「理事長に言えば、年は関係なく結婚できるのよ。」
「さゆりから見たら、僕は女の子とイチャイチャしたり先生に甘えてるだけかもしれない。でも、僕は女社会に入って、いろいろ見えてきたものもある。だから、安易に結婚するなんて絶対に言えない。必ず、バレるし、そしたらお互い不幸になる。僕じゃ、さゆりを守りきれない。さゆりの教師人生をダメにするぐらいなら、僕は男らしく去るよ」
「竜也くん…私こそ、あなたには生徒でいてほしいわ。見た目より、ずっと成長したわね」
「さゆりの教育のおかげさ」
「そうよね、竜也くんが一人前の男になってからでも、遅くはないわね」
「まだ、童貞しか卒業してないしね」

僕は、眠れない日にもし一人の子に独占されそうになったらどうやって断ろうかと思って考えついた文句を神妙な顔をして語る。
すると、狙い通りさゆりは納得してくれた。きっと理事長より自分のほうが若いから、セックスでも上と思っていそうだ。とんだ世間知らずだ。
結婚どころかさゆりの恋人と宣言するメリットはあまりない。フリーのほうが断然都合がいい。せっかく千尋と仲良くするチャンスを得たのに勿体無い。
今日の夜は花火大会があるからしい。
「私の部屋からよく花火が見えるの一緒に見ましょう。」
気分を出すためにさゆりと千尋は浴衣に着替えてきて、
千尋さんと両親は庭で花火を見ていた。
「さゆりの浴衣姿を見れてうれしいよ。」
「似合ってる?」
「うん、似合ってるよ」
「ありがとう。お姉ちゃんのおさがりだけどね。
あっ。そうそう。来週の夏休みはクラスのみんなと、5日間、海に行くから水着を忘れないでね。」
そして、さゆりは膝枕をしてくれた。さゆりの太ももは気持ちよかった。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す