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転校生
官能リレー小説 - 学園物

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転校生 28

そして、すぐさゆりの父親が部屋に入ってきて座布団に座った。
「ど、どうも、初めまして。」
「どう?ちゃーんと彼氏を連れてきたでしょ?」
「君が上田竜也君か。まだ高校生じゃないか?」
「お父さんは彼氏を連れてこいって言っただけで、年齢とかこまかいことまでは言わなかったでしょ?」
「まあ、そうだが。ところで2人は初体験はもう済ませたのか?」
僕がはっきり言った方がいいのか悩んでいると、さゆりが答えた。
「もう、したわ。」
「そ、そうか。」
このあと、いろいろ質問攻めをされたけど何とか乗り切り、この家に泊まることになった。

「僕のイメージって良かったの?」
「年齢は問題じゃないみたい。大学生の方が遊んでそうなイメージ持たれてるし。職場で出会ったってのも自然に思われてるかも」
僕達は一緒に風呂に入ってる。さゆりと入浴は初めてじゃないけど、家風呂ってのは新鮮だ。
「寮で暮らしてるって、どう思われたんだろ?」
「一応集団生活だから、規律があるって受け止められたのかも」
「実態はハーレムなんだけどな」
「上田君って、私より年上の人でもいけるの?」
「立場的にさゆりの上役になるね。拒もうと思えば、できるんだけど…女も縦社会なんだろ?」
古参の先生と関係を持ったのもどこかでバレたのだろう。熟女だけでなく人妻もいたと思い出す。
本人がいないところで平気で悪口を言う女社会じゃ、嫌いのカテゴリに入れられると、唯一の男子としては立場が悪くなってしまう。
諂う必要もないけど、対立しても得がないから、接点さえ持っていれば誤解を取るチャンスも持てる。
理事長に好かれたことは、さゆりと寝れたことよりもずっと価値がある。野際先生も豊満でよかった。七海さんとの関係も大事だ。少数派だからこそうまく立ち回らなければならない。
「そうね、でも…もしお母さんにせまられたらどうする?」
「そんな事、ある訳ないよ」
二人でバスタブに浸かっている、狭いのになぜか会話が進む。さゆりには悪いけど、初老の人妻にまで手を出せるほど渇望はない。
でも、ここがさゆりの実家なら、彼女の姉妹も来るかもしれない。いるのか知らないけど、さゆりのお姉さんってのも悪くなさそうだ。
さゆりが僕の顔を両手でさわりそっと引き寄せを僕の口にキスをした。
「うんん・・」
「付き合ってくれたお礼のキスよ。」
「キスだけじゃ物足りないな。」
「わかってるわ。私もそのつもりで誘ったから。ここでする?それともお布団の中でする?」

 僕はちょっと周りを見渡した。
 2人で入っていっぱいの湯舟。そして洗い場も一人が洗っていたらもう一人は湯舟にいたほうがいいくらいの広さ。ちょっとここでこれ以上は狭いように思えた。
 「布団の方がいいかな」

 それでも、僕とさゆりは湯舟の中で抱きしめ合って、しばらくの間離れて湯舟を出ようという気分は起こらなかった。

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